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そりゃまあ確かにエッジやアンディ・サマーズやブルース・ワトソンなんかが好きなんですが、ではいちばん好きなギタリストってば誰よと聞かれれば、私としてはやはりですね 

frisell_dvd.jpgビル・フリゼール先生なんですな。

ギタリストどもの教則本やらビデオやらにはまるで興味ない私めではございますが、唯一先生のビデオだけは買って、ギター抱えてニヤニヤしながら観ておりました。
真似したとこでかすりもしないけどな!




先生のこのなんというかね、背中を虫が這うようなといいますか、石臼をごろりと挽くようなといいますか、深くかつ浮遊感な音、たまらん。



フリゼールの音楽が果たしてジャズにカテゴライズされるべきなのかどうかは未だ議論の余地があるようだが、この人の場合、何かの枠にあてはめて語るべきケースではないのではないかと思う。



そういやスティングともやったんだっけか。



他人とのコラボなら、個人的にはエルビス・コステロとの「Deep dead blue」が好きですな。

さて、飯でも食うか。

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世界の言葉で映画(BlogPet) 

いつも、leftyは
【先任軍曹ハートマン】 世界の言葉で映画「フルメタルジャケット」のあの【を堪能してみよう。
って言ってたけど…

*このエントリは、ブログペットの「ぎ兎」が書きました。

【先任軍曹ハートマン】 世界の言葉で映画「フルメタルジャケット」のあのシーンを堪能してみよう。 

世界の言葉といっても、限られた欧州言語のみなのだが。残念。
もしほかの言語版をご存知の方がおられましたら、ご一報いただければ幸いです。

何はともあれ、まずはオリジナル(英語)にてあの有名なシーンをおさらいしてみよう↓



「上出来だ、頭が死ぬほどファックするまでシゴいてやる!ケツの穴でミルクを飲むようになるまでシゴき倒す!」

「隠れてマスなんかかきやがったら、首切り落として糞流し込むからな!」

「これ以上アホ面を続ける気なら、目ん玉えぐって頭蓋骨マンコしてやる! 」


もうね、忘れられません。こんな人いません。貴様らは永遠です。

さて、放送禁止用語&卑語満載のこの強力なハートマン訓示と、そして新兵どもの叫び。この心温まるやり取りがほかの言語で行われた場合、いったいどんな具合になってしまうのか。Youtubeにてかき集めてみた↓


①イタリア語編


【講評】
「ウンニョロロシニョーレアニョーレ」としか聞こえないのは、私の耳が悪いからでしょうか。


②フランス語編


【講評】
微妙に迫力無し!練習して来い!
「Chef, oui chef!」


③ドイツ語編


【講評】
なんか本家を凌ぐ迫力を感ずるは、ドイツ語のその語感たるゆえであろうか。
つーかなんであなたホフマン?


④スペイン?語編


【講評】
「?」なのは、あるいはポルトガル語なのかなあと。
投稿者はバミューダ在住のお兄さん。…ならスペイン語で合ってるのかね。あそこ公用語は英語だけど。
なぜかハートマン大佐になっている件は見逃しておく。

⑤ロシア語編


【講評】
元音声が残ってるのは許すとしてもだ、この棒読み猿芝居ナレーションはどうにかならんのか、blyaめ!

【実録・国会劇場】 ハマコー先生大暴走の巻 

浜田幸一(予算委員長) vs 正森成二(共産党)

ジャッジ:岡村泰孝(法務省)

観客:議員ども 

@衆議院予算委員会・昭和63年2月6日


【Round 1】
(((カーン)))

正森:…浜田幸一代議士は1984年9月20日、9月19日には自民党を襲撃して放火するという事件がございました、その翌日の日本テレビワイドショーに出演をされました。その中でこう言っておられます。この責任、つまり自民党本部放火事件、この責任は誰にあるかというと、泳がしていたわれわれにあると思いますよ、中核派を泳がしていた、やはり法律違反で破壊する者を泳がせた、そういうひとつの政策の誤りがあるんじゃないですか。これはワイドショーで天下に放映されたことですから、これはもう皆さんが知っております。私は浜田幸一衆議院議員、現予算委員長とは党派が違いますので、意見が多くの点で異なるのは当然でありますが、不思議なことにこの点では意見が一致します。そのことを申し上げたいと思います。

浜田:この場所で答えてよろしいですか。委員長の答弁席からお答えしてよろしいですか。

正森:委員長がそうおっしゃっていることを申し上げたわけです。

浜田:お答えいたします。わが党は旧来より、終戦直後より、殺人者である宮本顕治君を国政の中に参加せしめるような状況を作り出した時から、日本共産党に対しては最大の懸念を持ち、最大の闘争理念を持ってまいりました。でありますから―――(議員ども:ワーワー!)―――答え中です。ですから私は、自由民主党としてはあらゆる行為を取ってきたと申し上げただけであります。以上であります。何か質問があれば答えます。

正森:今私が聞いていることに答えないで、公党の最高幹部であるわが党の宮本議長に対するそういう発言は断じて許せない!

浜田:それではなぜ―――

正森:いや、私は今あなたに答弁を求めていませんよ。

浜田:―――それではなぜ牢獄の中にいたのですか。その理由は何ですか?それは何ですか?それはわれわれの最大の闘争です。承りましょう。一歩も引くわけには逝きません。

正森:今私はあなたに対して答弁してくださいと言っておりませんよ。

浜田:取り消すわけにはまいりません。

正森:法務大臣、宮本議長が獄中にいたのは治安維持法違反という事件のためであります。そのことにつきまして種々問題がございましたが、資格争訟その他の問題がございましたが、こういう問題について、資格争訟には問題がない、そして投獄されていた一番大きな原因は、現在なら当然憲法違反の治安維持法違反によるものであるというようなことは、当時の刑事局長も答弁されたことであると思います。私はこのことを指摘して、泳がせ政策を採ってきたということを自民党の多くの衆議院議員が認めておる、浜田委員長もそのひとりであったということを指摘して…

浜田:答えていいのですか?

正森:私の次の質問に移りたいと思います。

浜田:ちょっと待ちなさい。

正森:委員長、こちらの発言中じゃないですか。

浜田:じゃ、いつやめるのですか。

正森:何が?今やめるのですよ、これで。次の問題に移るのですよ。

浜田:やめた場合には一方的に言っていいんですか、それは。あなたは私に質問しておきながら、答えさせないままで終わるのですか。

正森:答えたじゃないですか、あなたは。

浜田:私は再度申し上げます。私、自由民主党の党員であると同時に政治家ですが、嘘を言ったことはありません。私が言ったことで責任を取るべきことがあれば、いかなる責任でも、あなたに責任追及される前に自らで決断して処理をします。

正森:それでは今のご発言の中で、私はいかなる時でも嘘を言ったことがないと言われましたから、ワイドショーの発言も嘘ではないということを…

浜田:その通りです。

正森:そうですね。それが聞きたかったのです。


【Round 2】
(((カーン)))

正森:(宮澤蔵相への質問)…現在の連邦準備理事会議長に任命されたアラン・グリーンスパン氏がこう言っております。「この3ヶ月間、日本、西ヨーロッパ、カナダの中央銀行は、アメリカの貿易赤字をファイナンスするのに必要なすべての金を提供してきた。ドルを買い支える努力の一環として、これら中央銀行はドル債や他のドル投資に300億ドルも投じてきた」。3ヶ月間です。「これは大まかにいってこの間のアメリカの貿易赤字に匹敵する額である。この数字は今や、民間投資家ではなく外国政府がアメリカ経済に必要な資金を貸し付けていることを示している。こんな状況が長続きするはずはない。宴はお開きになろうとしている」。これはグリーンスパン氏が言っているのですよ。もっと言いましょうか?

浜田:正森君ちょっとお待ちください。

正森:いいです。三菱銀行が言っています。

浜田:あのね、あなたの質問が終わる前にちょっとお掛けください。恐縮ですが。

正森:私は質問中です。これのきりのいい所で伺います。きりのいい所で伺います。

浜田:いいんですか、そうでないと後悔しますよ。それはどういうことかというと、昭和8年12月24日、官本顕治ほか数名により、当時の財政部長小畑達夫を股間に…

正森:委員長、そんなこと言ってないじゃないか。何言うてんです!

浜田:…針金で絞め、リンチで殺した。このことだけは的確に申し上げておきますからね。いいですね。

正森:何を言っておるんだ!そんなこと聞いておらないことを何を言っているんだ!!(議員ども:ワーワー!)

浜田:いいですか。それを言わぬとあなた方は…、そのことだけは言っておかなければ、あなた方はそのことでごまかそうとしておる。

正森:委員長は私が質問しているのに対して関係ないことを何言うんだ!(議員ども:ワーワー!)

浜田:異議があるなら言ってきなさい。それだけを明確にしておかなければなりません。

正森:先ほど委員長の発言で…|д゚)チラ

浜田:質問を許します。

正森:…先ほど委員長の発言で、わが党の宮本議長に対し著しく事実に反する不当な発言がありました。宮本議長の事件は、侵略戦争反対を貫く日本共産党指導者であること自体を重罪とする、治安維持法等違反に問われたものであります。

浜田:それは嘘だ!刑事犯だ!

正森:その戦前の判決でさえ殺人とは認定していないものであります。しかもその治安維持法自体、戦後の民主化の中で廃止され、宮本議長は勅令730号で刑の言い渡しを受けざりしものとみなすとされ、判決自体がなかったものとされているのであります。ここに私は判決を持ってきております。勅令適用の文書もここにあります。このことは国会でも度々確認されていることであります。(議員ども:ワーワー!)

浜田:懲罰動議に掛けなさい。受けて立ちます。

正森:法務省、この点等再度確認して頂きたい。

岡村:私といたしましては、ただいま手持ちの資料もございませんので、どういう事実関係になっているかにつきまして、直ちにはお答えいたしかねるところでございます。ただ安原刑事局長が答えておられるのであれば、それはその通りであろうかとも思いますが、今申し上げましたように私としては、今の時点ではお答えをいたすだけの資料も持ち合わせておりません。

正森:刑事局長ともあろう者が、自分は知らないなんということは言語道断だと思います。しかし、安原刑事局長がそういう答弁をしておることは承知しておりますという格好でお認めになったことは、間違いのないところであると思います。政府の答弁でも明らかなように、先ほどの委員長発言はこうした事実を全く無視したものであります。委員長の不穏当な発言について、取り消し削除の措置を取られることを求めたいと思います。

浜田:答えます。私は真実は真実として申し上げているのでありまして、取り消す考えはありません。

正森:私は委員長の発言は不当だと思いますが、私の大事な経済の発言の途中に突如として関係のないことを発言された委員長の態度は、これは全国民が見ておりますが、決して正当だと思われないであろうと思います。

浜田:正森君に申し上げます。

正森:私は自分の質問を続けたいと思います。私は自分の質問を続ける権利があります。

浜田:正森君、一方的な発言はしないでください。

正森:大蔵大臣、続けますが、三菱銀行もこう言っているのですよ。三菱銀行はこう言っています。「目下の米国にとって―――(議員ども:ワーワー!)

浜田:横暴と真実を言っていることとは違います。

正森:そんな馬鹿なことがあるか!

浜田:私が言っているのは、宮沢賢治君(・ω・)?が人を殺したと言っただけじゃないですか!それは何が悪いんですか!これは真実を言っているだけに過ぎない!しかしあなた方は正当性を主張しようとしながら真実を隠そうとしていることは逝かぬ、それは!

正森:委員長がそんなことを言っていいのか!委員長がそんなこと言っていいのか!!委員長は公平でなければならぬじゃないか!そんな馬鹿なことがあるか!なんですか委員長は!!

浜田:いかに共産党といえども許さぬ、それは!

正森:委員長はそんな権限があるのか?

浜田:何ィ?-=・=- -=・=-

正森:委員長はそんな権限があるのか!

浜田:よし、それならきちんと歴史を調べなさい。

正森:そんな馬鹿なことがあるか!

浜田:あなた方は委員長が黙っていればいいことに事を欠いて、共産党は何だ!

共産党は何だ!
共産党は何だ!
共産党は何だ!


正森:なんにも今聞いてないじゃないか!経済の論議をやっているのじゃないか!円ドル問題をやっているのじゃないか!!誰がそんなことを聞いた!そんな委員長があるか!そんな委員長があるか!!

そんな委員長があるか!!
そんな委員長があるか!!
そんな委員長があるか!!


浜田:それでは社公民も続行を主張しておりますので質問を許します。正森君、(議員ども:ワーワー!)とんでもなかったら議会法に基づいて可罰性を問いなさい。こんなところで大きな声を出さなくても、そのために議会法が存在するのだから議会法に掛けなさい。敢えて受けて立ちます。審議を続行します。正森君。続行しなさい、質疑を。

正森:…極めて遺憾ですが、私が冷静に円ドル問題を聞いていた時にいろいろ違う意見が入りましたので中断されました。大蔵大臣、大蔵大臣…

浜田:しかしあなたの政党は何ですか。その間に刑事局長を表に出して何をやっていたんですか。(議員ども:ワーワー!)何を言っているんだ。

正森:こちらが平穏にやろうとしているのに委員長、委員長らしい態度をお取りください!

浜田:そんなら質問者も的確に質問しなさい。

正森:やっているじゃないですか、的確に!

(((((カンカンカンカン)))))


【試合結果】

浜田幸一:確信犯的反則負け、予算委員長辞任。

正森成二:反則勝ち、精神的敗北。

金丸夫人(浜田の推薦人):号泣、「馬鹿!あんたなんか死んじゃえばいいんだ!」。

NHK(国会中継):中継打ち切り、「大草原の小さな家」を再放送。

携帯電話が見つからない。 

むー。

続きを読む

【敗北宣言】 もはやこの私とて奴らの駄目印っぷりは認めざるを得まい 

諸君、それでも私は彼らの“人間らしさ”に希望を託していたのである。
諸君、それでも私は人としての“可能性”に賭けていたのである。
諸君、それでも私は腐ったリンゴに潜む“規格外”を信じてやまなかったのである。

しかし今宵、すべての光は灰燼に帰した。仄かなる期待はことごとく水泡に帰したのである。

白む夜空を眺めながら、私はただただ、缶コーヒー2本分の負け費用をいかに捻出するか悩むのである。


もう駄目だ。台無し野郎め、ぜーんぶパアだこの。

某所にて「第1回・世界独裁者会議」開催さる。 

おうおうおうおう、お前はいったいどの類の悪党になり下がりやがるのか、ぜひこいつで試してみるんだなうわっはっはっは

大変失礼いたしました。

さて、某所にて総勢7名余でトライしてみたところ、真面目に取り組むと大英帝国の元首相がチョイスされる傾向、超適当にやると元テキサス州知事がチョイスされる傾向。なのでネタ系サイトであることを前提に、神の見えざる屁の御導きに従い、己が国家をどこぞへと向かわせんとする悪党になりきってトライするがベターのようです。
私を含めて、トニーおじさんやらジョージおじさんという結果に納得の逝かぬ悪党党幹部候補生数名が再チャレンジしたところ、出るわ出るわバリエーション豊かな悪党の数々。
ということで、さあみんなもレッツ・トライ♪

※もうおねんねの時間なので拙訳はご容赦ください。

ちなみに、私はこの香ばしい御仁になりました↓




Sadly, you're not one of the smarter dictators! After having scores of innocent Muslims murdered, instead of leaving them where they lay where they couldn't be traced back to you, you have them carted back to police headquarters and virtually bury them in you back garden for anyone to find! Find them they did along with a long paper trail all pointing at you as the cause of their untimely deaths. You are now on trial for being so damn stupid where you're conducting your own defence! Face it! You're f**ked!

What tin-pot dictator are you? Take the "What Dictator am I?" test at PoisonedMinds.com


どうなのか。

きょうは経過するつもりだった(BlogPet) 

きょうは経過するつもりだった。
leftyはガイドブックとか経過したいです。


*このエントリは、ブログペットの「ぎ兎」が書きました。

私の叔父が何やら微妙な本を出版した件 

誰にも触れられぬまま国会図書館のストレージの肥やしと化すのも不憫でなので、一応触れておいてやろう。
しかしまああれだ、引退生活の暇つぶしだろうて小遣い稼ぎに書いたもんでもなかろうが、こんなお題目じゃ売れねえよ(笑)↓



歌〈和歌〉で知る日本史~巷談戦の日本  河岸健吉/著


さて気になるその内容はと言いますと、古の歌〈和歌〉に込めらグフングフン。

きょうは(BlogPet) 

きょうは、blog♪
きょうleftyの、blog♪
ここへblogした?
leftyはここまでleftyがここへゴーストへblogした?


*このエントリは、ブログペットの「ぎ兎」が書きました。

Guicho Zurdo:千年帝国の野望~「Hearts of Iron・Ⅱ」のリプレイ(その19) 

経過はコチラ

焼け石に水のガイドブック:「千年帝国の歩き方

※伏線を 張れば張るほど 墓穴かな


スフィンクスの憂鬱~黒猫暦:1941年1月7日

“もうひとつのドイツ”のゲシュタポ長官、ハインリヒ・ミュラー。彼は今、ゲシュタポ本部最上階にある執務室の窓から、夜の帳の下りたプリンツ・アルブレヒトの街の灯りを静かに眺めているのだった。“スフィンクス”と揶揄されるその無表情から心の内を推し測ることはできなかったが、ミュラーの胸中は決して穏やかなものではなかった。彼の誇る秘密国家警察が、得体の知れぬ流れ者同然の虎に完膚なきまでにコケにされたのである。警察マンとしての長いキャリアの中で、これほどまでの失敗をミュラーは経験したことがなかった。まったく、恥晒しもいいとこではないか。いったいどうしてくれよう…。
とはいえ、ミュラーはもぬけの殻のホテルを1週間以上も監視していたふたりの部下を叱責する気にはなれなかった。失態を言うのであれば、ミュラーもまた同じなのである。彼は1週間前の夜の、feti虎教授とのやりとりの一端を振り返った。

「…お留守の間に、荷物を検めさせてもらった」
「不審な物でも出てきました?」
「不審な物は何も。…だが、不思議な物はありましたな。あれは何です?」
「それももう調査済みでなくて?」
「もちろん調べました」
「なら問題ないことはおわかりのはずです。お調べになられた通りの物で、お調べになられた通りの用途です」
「あんなに大量に?」
「あんなに大量にです」
「解せませんな」
「その方がお買い得なので…」


…漠然とした怪しさを感じた段階で手を打つべきだった。あの気持ちの悪い大量の朝鮮缶詰はすべて没収して然るべきだったのだ。そして教授はあの場で正式に身柄を拘束し、確実に自白へと導くはずの徹底的な尋問をすべきだったのだ。予防拘束である。理由付けなど後からどうとでもできたはずだ。…今さら遅いが。
ミュラーはため息を押し殺しつつ窓から向き直り、ゆっくりとデスクまで戻った。しかし椅子には座らずそのままデスクに両手をついた秘密警察の長は、その向こうで身をこわばらせるふたりのゲシュタポ捜査官を上目遣いに見やると、抑揚のない静かな声で言うのだった。
「虎が網にかからんそうだな」
ショコラとモンブラン。ゲシュタポ・ミュラーの忠実なるふたりの部下は、叱責を予期し居心地悪そうにもじもじと身体を動した。ミュラーはそれを見取ると、彼らを責める意思がないことを示すように片手を上げ、続けた。
「恐らくもうベルリンにはおるまい。われわれがこれから考えねばならんのは、奴がどこへ向かい、今どこにいるのかだ」
ミュラーはデスクに広げられた地図に目を向けると、もうひとつのベルリンを基点とした東西南北の各方面に視線を素早く巡らせ、しばし沈思した。…まさか内陸方面には向かうまい。無難に海路で脱出するが賢明というものだ。大方、一見無害な漁船にでも乗り込んでどこぞへと向かう算段なのだろう。ベルリンから一番近い港湾ならシュテティンになるが、その場合はオーデル川に沿って湾を抜け、バルト海へと出る形だ。時間的には早いが、湾を抜ける前に封鎖・包囲の危険も大きい。考えにくいな。かといって北西のキールまでは遠過ぎる…。となると、ロストク―リューベック間の港のどれかということになろう…。
ここでミュラーは、feti虎教授がアドロン、ケンピンスキーというベルリンの二大高級ホテルの高級部屋を根城にしていた事実を思い出すのだった。その趣味からするとだ…。ミュラーは彷徨わせていた視線をリューベック北部に位置する海沿いの高級保養地、トラヴェミュンデに留めた。…ここだ。
ゲシュタポ・ミュラーは地図から顔を上げると、ふたりの部下に言った。
「トラヴェミュンデを中心にリューベック一帯のホテルを徹底的に洗え。特に4つ星以上のをだ」
そのボスの命令に、ショコラとモンブランは長靴の踵をかちんと鳴らして応えた。そしてソフト帽を手に踵を返すと、慌しくゲシュタポ長官の執務室から出て行くのだった。
ふたりの部下が去った後、ミュラーはデスクの端に置かれたカール・ポテンテ総統補佐官を襲った恐怖の品、ポンテギの缶詰をいまいましげに見やった。…あの黒猫が蚕まみれになろうが臭くなろうが知ったことではない。許すまじは、素人の虎がこの私をコケにしたという事実のみなのだ…。1919年にバイエルンの州警察に入って以来、ひたすら奉仕一筋だったハインリヒ・ミュラーは、はじめて私的な理由で権力の行使を決意したのだった。
その数分後、ふたりのゲシュタポを乗せた黒塗りのメルセデスが、リューベックはトラヴェミュンデを目指し、プリンツ・アルブレヒト街8番地のゲシュタポ本部を後にした。

同じ頃、feti虎教授はロストク西部に位置する海沿いの高級保養地、ハイリンゲンダムに到着した。


Heiligendamm~黒猫暦:1941年1月8日

お偉いさんたちが愛用するのもなるほどね。ふかふかベッド、ふっふ~♪。feti虎教授は満足の笑みを浮かべながら、朝陽に輝く豪華な保養施設を後にした。ロストクで一夜を明かすにあたり、一帯のホテルはゲシュタポの魔の手が及びかねないと踏んだ教授は、敵の懐に潜るが最善と判断し、あえて党幹部御用達であるハイリンゲンダムの保養施設を選んだのだった。もちろん、お手製の偽ゲシュタポ身分証を振りかざしての入館である。絵皿を改造して作ったそのインチキ身分証は、どうしようもないくらいのスペル・ミスも何のその、またもや堅気の衆に絶大なる効力を発揮した。恐怖に震え上がった保養施設の支配人は、疑念を抱く心の余裕などまるでなく、言われるままそそくさとfeti虎にバルト海に面した眺めのよい部屋を提供したのだった。
ハイリンゲンダムでの快適な一夜でリフレッシュしたfeti虎教授は今、ルンルン鼻歌混じりに自転車のギアを中速に切り替えると、ロストク空軍基地を目指し、海沿いの道路を朝陽を浴びながらのんびりと走り出すのだった。

朝を迎え、落ち着きを取り戻した保養施設の支配人は、昨夜突如現れた恐怖の訪問者についてようやくきちんと考えられるようになった。そもそもあのゲシュタポはいったい何の捜査でやってきたのだろう…。思い出せば思い出すほど、腑に落ちない点は増えていった。よくよく考えりゃあいつは何も調べてないし、張り込みも聞き込みもまるでしていない。豪華な部屋で一晩過ごして豪華な朝食を食べて金も払わず出て行った。それだけだ。…要するにあれは単なる無銭宿泊&飲食だったのである。畜生、ゲシュタポの野郎、バッジさえ振り回しゃ何でもタダだと思ってやがる。これからああいう手合いがじゃんじゃんやって来るようになるのだろうか。冗談ではない。いくら恐怖の秘密警察だからといって、無銭宿泊だの無銭飲食だのが許されていいはずがない。権力の横暴にも程がある。ここは選ばれた者のみが利用できる格調高い保養施設なのだ。下層出の棍棒野郎が寝泊りする穴倉ではないのだ。
妙な義憤に駆られた支配人は、ベルリンのゲシュタポ本部に苦情の申し立てをすることを決意した。なあに恐れることはない、こちとら党幹部連御用達の施設なんだ。ぐだぐだ言いやがったら党本部に訴えてやる…。
鼻息も荒くゲシュタポ本部にダイヤルした支配人の意気は、数分後には脆くも消沈した。「少々お待ちください」という受付嬢に代わって受話器の向こうに現れたのは、恐怖のゲシュタポ長官ハインリヒ・ミュラーその人であり、不貞のゲシュタポ捜査官の人相風袋や挙動について事細かに追及する冷ややかな抑揚のないその声は、支配人の背筋を昨夜以上に凍りつかせるに十分であった。

ゲシュタポ・ミュラーとの恐怖電話の1時間半後、ミュラー・ショックから未だ立ち直れない支配人の元に、今度は二人組のゲシュタポが直接乗り込んで来た。リューベック周辺で不眠不休の無駄な一夜を過ごす羽目になったこのふたりのゲシュタポ捜査官はすこぶる機嫌が悪く、ひどく汚れており、極めて粗暴に振る舞いながら支配人を問い質すのだった。
ミュラー長官の尋問に答えた内容を再び馬鹿丁寧に繰り返しながら支配人は、げんこつが背広を着たような男たちを前に、昨夜施設にやって来たゲシュタポが偽者であったことをその身をもって知るのであった。


華麗なるユソーキ野郎~黒猫暦:1941年1月8日

早く来てくれよ。あまり長居もできんでな…。オットー・デスロッホ中将は再び機内から滑走路に降り立ち、内心の苛立ちを抑えつつ、はるか後方を見やるのだった。左エンジンの調整を終えた副操縦士の中尉が将軍の脇に立つと、その視線の先を追いながら言った。
「来ますかねえ」
「来るさ」
私が見立てた通りの者ならな…。
「賭けますか?ビールでも」
「不謹慎だぞ中尉」
若い尉官をたしなめたその時、老将は視界の端に小さな移動物体を捉えるのだった。改めてそちらを向き直り、目を細めてその正体を確認した将軍は、にやりとしながらそれを中尉にあごで示し、言った。
「私の勝ちだな。基地に戻ったら奢ってもらうぞ」
「中将殿、さっきと言ってることが違います」
「覚えとけ若いの、飛行機乗りは臨機応変が旨だ。大尉!出発の準備を」
操縦席で待機していた大尉が親指をピッと立て、ぽんこつユンカースのエンジンを始動させんと、スターターと格闘をはじめた。何度目かのトライでようやくプロペラが回転をはじめた頃、Roverの自転車に乗ったfeti虎教授が輸送機のそばまでやって来た。デスロッホ中将は両手を広げ、にこやかにfeti虎を出迎えるのだった。
「お待ちしてましたぞ教授。こちらのベルリンはいかがでしたかな?」
feti虎も自転車から降りながらにこやかに答えた。
「ええ、“よい旅”になりましたわ」
その時デスロッホ中将は、はるか遠くで金網を突き破って滑走路に侵入する黒塗りのメルセデスを見た。老将は再びにやりとしながら言った。
「おやおや、ファンもできたようで」
老将の視線を追って後ろを振り向いたfeti虎は、猛然と追ってくるメルセデスを見て眉根を寄せた。
「あらら。人気者は辛いですね。行きましょうか」
手早く自転車と荷物を積み込み、feti虎教授と輸送機隊の面々は機内へと乗り込んだ。重い扉を閉めた頃、ようやくぽんこつユンカースが動き出した。
ふたりの怒れるゲシュタポを乗せた黒いメルセデスは、緩慢にスピードを上げるぽんこつユンカースに追いつくと、ぎりぎりまで横付けして並走した。助手席からモンブラン捜査官がソフト帽を抑えながら身を乗り出し、必死に機内の様子を伺おうとした。その努力に応えてやろうと、feti虎教授はガラスに顔をべたっとくっつけ、奇妙につぶれた顔面を今度は下にずらし、奇怪に歪めるのだった。そのあからさまな侮辱にモンブランは憤怒に顔を真っ赤にすると、車内に引っ込み、運転席のショコラ捜査官に向かってもっとスピードを上げろと怒鳴った。相棒の要請に応え、ショコラは歯を食いしばりながらさらにアクセルを踏み込んだ。メルセデスはぐんぐん加速し、やがてユンカースのコックピットの位置まで辿り着いた。モンブランは再び車内から身を乗り出すと、愛用のソフト帽が脱げ飛ぶも構わずワルサー拳銃をぶんぶん振り回しながら、パイロットに向かって機を止めろと激しく怒鳴った。操縦席の大尉は視界の端で何事かわめいているゲシュタポを一瞥すると、きびきびとした敬礼でそれに応え、ぽんこつ機を一気に加速させるのだった。ショコラ捜査官の奮闘も虚しく、輸送機は次第にメルセデスを引き離し、やがてその脇を走り抜けていった。
ぽんこつユンカースの車輪が陸地から離れる頃、全力疾走のメルセデスはついにエンジンのオーバーヒートを起こし、ボンネットの隙間からプスプスと黒煙を上げながら停止した。ふたりのゲシュタポ捜査官は力なく車から降りると、熱を帯びた車体に身をもたせながら、ロストク空軍基地から飛び去ろうとするJu-52機を恨めしそうに見送るのだった。
と、その時、輸送機は奇妙な動きをはじめた。機を大きく左に逸らしたかと思うと、今度は右回りに大きく旋回し、機首を再び滑走路に向けたのである。ショコラとモンブランは不思議そうに顔を見合すと、再び輸送機の動向に注目した。よく見ると、後部の扉が開いている。ふたりのゲシュタポ捜査官は、目を凝らしてその扉を注視した。彼らの位置からはfeti虎教授のニヤニヤ顔までは確認できなかったが、扉からのぞいたその手が大きなバケツを持っていることに気付いた。
超低空飛行のぽんこつユンカースがメルセデスの上を通り過ぎる少し手前で、feti虎はバケツごと手を離した。地上で目を凝らすふたりのゲシュタポが、自分たちに向かって降り注ぐバケツの中身の正体を知った時は既に手遅れだった。

恐怖の朝鮮アイテム「沸騰ポンテギとろみ付」を大量に浴び、メルセデスの周りを転げ回るゲシュタポどもを尻目に、feti虎教授を乗せたぽんこつユンカースは何処へと飛び去って行くのであった。

つづく。

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