スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「トロピコ」で圧政(兼腐敗)国家をシムしてみよう、のリプレイ。 

本企画の経緯

「もし、史上稀に見るものすごい圧政者、サダム・フセインやイディ・アミンも吹き飛ぶような香ばしい独裁者が完膚なきまでの恐怖兼腐敗政治体制を敷いて国家と民を支配した場合、その国の未来はいったいどうなってしまうのか」


ということで、以下リプレイ↓


Guicho政権樹立~地上の地獄への足固め(1950)

まずは国家の経済基盤を見出し、ある程度の経済的安定は確立させねばならない。いくら「内弁慶型ならず者国家」とはいえ、先立つモノがなければ圧政もまかりならんのである。
とりあえず手持ちの資源(環境)を見直してみた。
トウモロコシ主体の農地が点在。トウモロコシは主力輸出品目になり得るが、同時にゲームにおける国民の主食でもある。ならばここは内需用に特化させ、外貨獲得は別の品目で攻めたい。しかし、農業についてはこれ以上の農地開拓や栽培品種の拡大にはちと乗らぬ。環境・天候に左右される不安定要素が多いのである。ひとまずこのまま現状維持で逝きたい。
では何で食って逝くのか。観光地としての立ち位置は既に捨てた。わが国は風光明媚かつ牧歌的な民主国家ではない。狂気の暴政が吹き荒れる非人道国家である。ジンバブエに観光旅行に逝こうというモノ好きはあまりいない。それと同じである。
水域はそれなりであるが、漁業もまた環境に左右されやすく、またさほど高い収益が期待できない。国民の糧としての役割は十分果たそうが、奴らには既にトウモロコシがある。それで十分である。
高い収益を目論むのであれば、水産よりも陸産である。すなわち牧畜業である。モーモーが緑地を野放図に食い荒らし、国土の砂漠化を促進するというデメリットはあるのだが、まずは何を差し置いても利潤の追求だモー。余剰分は国民の口にも入るモー。これで連中のタンパク源も確保できたモー。
続いて鉱物類に目を向けてみる。豊富とは言い難いが、鉄と金鉱脈がいくつか存在する。採掘量はさほど期待はできまいが、売却(輸出)単価が非常に大きい。これは開発・投資だろう。
ここでふと、国土の40%余を占めるジャングル(森林)の存在に目を向ける。…金ヅルはすぐそこにあるではないか。今ここに、わが国の主力産業が決定した。「伐採」である。もちろん環境保護など眼中にない。ひたすら利潤の追求である。それにもうひとつ、ジャングルはいずれ増大しよう反政府勢力の拠点ともなるのである。その温床を潰していけば、必然的に奴らの穴倉も失われるのである。一粒で二度おいしい。
もちろん、上記労働の場に従事する人々の賃金は最低水準である。


政権発足~束の間の安息(1950-1955)

まずは腐敗政治の確立である。高らかに「建設許可制度」を施行。もちろん裏口での握手である。これにより、すべての建造物の建築費が20%増しとなり、内10%は私個人の懐に、残り10%はゼネコン業者及び関係各位への口止め料としてバラ撒かれる。実に手堅い。ただし、知識派閥の国民が癒着を嗅ぎつけ不平不満。いいだろう、諸君らには後で素敵なプレゼントを用意してやる。
間髪置かず、「ゴミのポイ捨て禁止令」の公布。これは環境美化への取り組みとしてプラスの要素に見受けられるが、その裏で“自由の制限”としての要素も有する。そう、軽く圧政への布石である。敏感な国民どもは直ちに反応を示し、自由度が微妙に下落。うむ、いい傾向だ。
さて、政権発足後の最初の数年は経済基盤が確立が主要テーマとなるため、国民管理については比較的緩やかなものとなる。何せ軍・警察関係を強化しようにも、採掘場や伐採場といった設備投資を先行させているので、治安関係に回すだけの資金がないのである。事実、貿易等ゼロに等しい状態のため、財政は瞬く間に赤字転落である。しかし諸君、案ずることはない。「設備投資の完了」、「労働力の確保」、「生産」の流れで各産業が軌道に乗り、物産を輸出できるだけのレベルに達すればこの財政難は解消される。見込みでは3年以内に財政の赤字解消、5年後には安定した黒字財政の確立である。言い換えれば、国民がただでさえ限られた自由を謳歌できるのはこの期間までということである。うわっはっはっは。
ここで忘れてはならないのが、入国管理局の設置である。一見後回しでもいいようではあるが、実は重要である。ここでの設定が出入国者(移民の流出入)の動向を左右するからである。ここは当然「出国禁止」をチョイスである。これにより、入国(移民)についての制限は特にないが、他国への移住は75%の確率で認められない、「来る者は拒まず、去る者は去れず」なシステムが確立された。旧ソ連以上北朝鮮未満な自由権の剥奪である。Welcome to the hell。うわっはっはっは。
ついでに外務省を設置。ララララララアメリカに背を向け、「親ソ政策」に重点。途端にアメリカとの外交関係は「険悪」に転落ですか。そうですか。対してソ連との外交関係は「友好的」。同志、われらはあなたの友人であり、第二のキューバであります。ただし反共政策ですが何か。


圧政の息吹(1955-1959)

財源が安定したところで、いよいよ圧政の本格始動である。
厳かに国家の暴力装置の構築である。兵器庫と監視所といった軍事施設を着々と配置。「警官が凶悪」な警察署も掘っ立て小屋を蹴散らしつつ鎮座。国民の生活は日増しに窮屈になっていく。旧宗主国の駐屯地跡は刑務所に改装。そこでの待遇は迷わず「食事制限」。この劣悪な虜囚環境により、投獄された者の死亡率が倍増する。今甦るトゥールスレーン刑務所の悪夢。
ところで、この「トロピコ」における「逮捕」効果というのは尋常ではない。誰かを逮捕拘禁すると、その家族からも大統領への敬意が失われるのである。そもそもの逮捕が犯罪云々ではなく、危険分子と見なした反体制者の摘発である。つまり囚われの人は政治犯であり、すなわち良心の囚人なのである。そりゃ家族も怒る罠。さらに、ゲームでは全住民がマップ上を蟻のようにチョロチョロ動き回って“生活”してるわけだが、そこで誰かの身柄拘束が行われた場合、周囲にいる住民もその国家権力の横暴の現場を目撃することになり、逮捕現場一帯に居合わせた住民全員の不満が増大するという仕様である。いやー(笑)。
恐怖政治の土台を強化している間、大統領補佐官兼報道官兼政策秘書兼執事のポンセ(仮名)がしきりにごにょごにょ言ってくる。
「プレシデンテ、国民を癒すために、教会を建てられてはいかがでしょうか」
「草ばかり眺めていては国民は退屈します。プレシデンテ、何か娯楽を」
「プレシデンテ、国民は医療不足に悩んでいます」
黙れポンセ。わが国に社会保障及び社会福祉の概念は存在しないし、これからも存在する予定はないのだ。助言・嘆願はことごとく黙殺する。それが圧政者クオリティ。
ポンセの嘆きには「禁酒法」の公布で返してやった。当然ながら自由度下落。それはわかるのだが、なぜ酒を禁じて犯罪が激増するのだ。普通は逆ではないのか。と思ったのだが根拠を知ると納得。一見、飲めないゆえのストレス増大かと思ってしまうがそうではない。法的に禁じられようと、人々は酒を飲みたいのである。ところがもはや合法的に酒の入手は不可能となった。そこで彼らはその入手先を裏社会、つまりは犯罪組織に頼ることになる。結果それに絡む犯罪組織の抗争等も頻発するようになり、必然的に犯罪発生率が増加するという根拠である。あれだ、合衆国の禁酒法時代の構図だな、これは。それにしても恐るべし「トロピコ」。
警察国家の必需品、秘密警察ないしはそれに準ずる諜報機関が欲しいところであるが、あいにく「トロピコ」の世界には存在しない。しかしまあ国民ひとりひとりの学歴・職種はおろか家族構成や経済状況、果ては政治思想まで把握できるゲームの監視システム自体が秘密警察である。
もちろん、軍・警察、及び政府機関関係者の賃金は高い。一般の労働者との賃金格差は2-3倍である。


汚れた大統領選挙(1959-1960)

愚民どもは大統領選挙を求めているという。
通常であれば高らかに放置してやるところだが、1期目は圧政への布石こそ敷いたものの、むしろ国家維持の基盤構築に腐心したわけで、感謝されて然るべきである。よってこれは事実上の信任投票になろうということで、受けて立つことにした。しかし貴様ら、これは二度とないものと思え。
で、対立候補の横顔↓

氏名:Roberto Tarres
年齢:45歳
職業:運送業
政治派閥:環境保護+共産主義


ふん、アカのナチュラリストが。この私に勝つ気でいるのか。馬鹿め。と鼻歌まじりに世論調査を見ると、現大統領支持が35%で対立候補支持が65%…。
100メガショーーーック!!
何だこれは。私は既に1期目にして完全に不人気大統領かよ。ふざけるな愚民ども。飢えさすぞ。などと怒ってる場合ではない。選挙のGoサインを出してしまった以上避けることはできない。しかしこのままでは私は確実に大統領の座を追われてしまう。何もしねえうちに政権崩壊じゃねえか。いくらなんでも早杉だろうがこれは。何か手を打たねばならん。かといって、今さら急ごしらえの穏健政策に転換したとこで焼け石に水である。猶予は1年しかない。…となると答えはただひとつ。

対  立  候  補  の  抹  殺  で  あ  る  。

他に手はない。直ちに暗殺命令書にサインし、刺客を解き放つ。早速軍服姿の政府のイヌがTarres氏の元に赴き、荷役運搬中の氏を銃撃。かくして、国民の支持を集める対立候補は凶弾に斃れるのである。
支持者たちは大激怒、暗殺現場に居合わせた目撃者たちの幸福度はブラック・マンデー並の驚異の下げ幅。うわあ。しかし勝つために私は手段を選ばぬ。それが圧政者クオリティ。
ひとまず当座の危機は去ったが、選挙は止まらない。すかさず新たなる候補者が擁立される↓

氏名:Pablo Jimenez
年齢:58歳
職業:港湾労働者
政治派閥:宗教重視


新たなる世論調査では、現大統領支持が30%で対立候補支持が70%…。
さらに悪化してるじゃねえか馬鹿野郎。どうすんだ。やはり暗殺は極端な処置であったか。…かといって今さらどうにもならんし、今度のコイツも早々にどうにかせねばならん。
さすがに暗殺はできないので、ここは身柄の拘束で参選できんように画策。そう、いわれなき理由での逮捕・拘禁である。さっそく逮捕執行令状を出し、警察が出動。候補者氏はつつがなく獄中の人となる。トゥールスレーンで繋がれて死ね。
しかしそれでも選挙は止まらない。3人目の命知らずが現われる↓

氏名:Moriss Odell
年齢:64歳
職業:農業
政治派閥:共産主義


前候補者の逮捕は正解だった。反体制は即摘発の憂き目に遭うことを知った各派中道層が動揺し、こちらに傾いたのである。理由はともあれ浮動票の確保は大きい。世論調査では、大統領支持が40%で対立候補支持が60%。うむ、これならどうにかなる。
そう、どうにかなってしまうのである。実はこのトロピコ、選管の“友人”に依頼すれば20%の範囲内で票操作が可能なのである。つまりゲームのシステムとして「不正選挙」が選択可能なのである。素晴らしい。
かくして、私は選管の“友人”の手を借り、2期目の当選を果たすのである。不正を嗅ぎ付けた一部国民が不満を募らすが、通ってしまえばこっちのものである。うわっはっはっは。


狂気のGuicho大統領(1960-1965)

相変わらずポンセがうるさい。国民の住環境がひどいとのたまうのである。黙れポンセ。しかし、確かに島には掘っ立て小屋が綿々と立ち並び、さながら南アあたりの貧困スラムの様相を呈している。見苦しい。まあ愚民どもはそれでいいが、私に忠義を尽くす軍・警察、及び政府関係機関者までもがそういう住環境というのはちと忍び難いものがある。ということで、マンションを2棟建築。ただし家賃設定を前者の給料に合わせ、彼らのみが入居可能になるよう仕立てる。これで新たなる社会格差が生まれた。いい傾向である。
ポンセはまだうるさい。学校のひとつくらい作れとのたまうのである。黙れポンセ。愚民に知識を与えてしまうとだな、わが国の抑圧体制に気付き民主化運動の先兵ともなりかねんのだ。ただでさえ小うるさい知識派閥連中の弾圧に手を焼いているのだ。これ以上仕事を増やす要素を作るな。というか、なんかそう考えてみると、ポル・ポト派が知識階級の絶滅に執心した理由がわかるな。そういうことかい。
さて、この頃から愚民の間でチラチラと、プチ・デモや街頭アジなどの反政府運動が見受けられるようになる。「トロピコ」ではキャラの政権に対する不満がピークに達するとジャングル(森林)へと姿をくらまし、反政府ゲリラと化す。その前段階がデモやアジである。不安分子は早めに除去せねばならない。発見次第、逮捕命令である。被疑者はつつがなく劣悪な刑務所に送られ、生きて娑婆に出られる者は限られる。後の脅威となる懸念を有する者は暗殺命令である。国家権力の横暴はもはや大っぴらに行われるようになった。半ば見せしめの公開処刑である。しかしそれでもジャングルへ姿をくらます者が後を絶たない。激しい伐採も、ジャングルの破壊までは至らない。奴らの隠れ場所は未だ豊富に存在する。
国家は徐々に由々しき事態へと傾いて逝く。経済以外はすべてが右下がりである。それとは反対に、暴動・クーデターの危険度が右上がりである。
何やら国家全体が香ばしくなりつつある。


怒れる民たち(1965-1969)

ついに反政府ゲリラが行動を開始した。伐採場へのテロ攻撃である。直ちに軍が出動してこれを駆逐する。しかしゲリラは減らない。むしろテロ攻撃の頻度がだんだん増えている。破壊される建築物も出るようになった。軍のゲリラ討伐作戦が追いつかない。ええい兵は何をしている。ってこれってもしかして内戦状態ですか。
そんな中、今度は軍部のクーデター画策の噂。おいおい勘弁してくれ。慌てて軍の近代化やら給料の引き上げでご機嫌取り。おい、お前らの暴力でGuicho政権は成り立っているのだ。頼むから謀反はやめてくれ。お前らの敵はジャングルにいるのだ。つーかいざクーデターが発生した場合、大統領派について戦う兵は果たしてどれだけいるのだろうか…。ハッ、いかいかん、私ってば超疑心暗鬼だ。おお、これが独裁者の心理というものなのか。何と虚しい。
今や島のあちこちでデモ運動や街頭アジが行われている。逮捕・拘禁も追いつかない。というか刑務所が既に政治犯で満杯である。アジテーターひとり暗殺したところで焼け石に水である。そして次々とジャングルへ消え。ゲリラと化す民…。
ポンセの懸念が目に見える形となった。

「プレシデンテ、あなたの敵は増えるばかりです」

政情不安定。事態は着実に悪化の一途を辿っている…。


踏みにじられた民意(1969)

そんな中、再び大統領選挙。ってやれるわけねえだろ馬鹿。却下だ却下。このまま私が3期目を継続だコラ。
とした結果、火がついた。


カオス(1970年1月)

突如、民の怒りが爆発した。国土を席捲する大暴動である。うわあああ民衆があああ!!!愚民どもがあああ!!!炎上してる!国が炎上してるううう!!!
戦う同胞たち。大統領支持派12%、反大統領派88%ってマジかよ。勘弁してくれ。慌てて戒厳令を発動するが、時既に遅し。効き目ねえええ!!!
見る見るうちに倒されて逝く大統領支持派。ええい兵は何をしている!っていねえじゃねえか馬鹿野郎!詰所の兵がことごとくいねえええ!!!貴様ら軍服脱いで敵前逃亡かよ。ふざけんな。発見次第銃殺に処すぞコラ。って今はそれどこじゃねえええ!!!
怒れる民はついに大統領宮殿に攻撃を仕掛けはじめた。ええい兵は何をしている!って宮殿警備の兵までもいねえええ!!!うわあああ私は親衛隊にまで見捨てられてしまったのかあああ!!!
丸裸状態の私。ボコボコと容赦なく宮殿を破壊する民たち。うわあああ宮殿があああ!!!私の宮殿があああ!!!お前らやめれ!あっちいけ!ってもう手の打ちようがねえええ!!!
うわあなんかマルコス政権やチャウシェスク政権の最期をリプレイしてるようだ…。独裁政治の末路とは結局こうなのか。わかってはいたが激しく鬱だ…。


圧政の果て(1970年5月)

Guicho Zurdo政権崩壊。
元大統領、側近のポンセと共に手漕ぎボートで国外逃亡。


- 糸冬  了 -


検証結果:恐怖兼腐敗政治は20年が限界。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://poorsox.blog84.fc2.com/tb.php/2-5942c676

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。