スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

狂気の大統領Guicho Zurdo:「トロピコ」で福音国家をシムしてみよう 

トロピコ大統領Guicho Zurdoは二度死んだ。

といってもその肉体が潰えたわけではない。政治的にという意味で。そう、Guicho Zurdoは一度ならず二度までも、政権の座とトロピカーナ宮殿を追われ、副官ポンセと共に手漕ぎボートで夕闇迫るカリブの海を彷徨うハメになったのである。
最初は圧政兼腐敗大統領として降臨したのだった。軍と警察を暴力装置として駆使し、レオニード・クチマが聖人に見えてしまうような狂気の圧政を敷いたものの、反政府ゲリラの破壊活動に散々悩まされた挙げ句、ついに抑圧された民衆の怒りが大爆発。宮殿に押し寄せる民衆になす術もなく、荷物まとめて国外逃亡の憂き目と相成ったのである。その最後はさながらマルコス政権の終焉を髣髴とさせるものがあった。
そしてリベンジ・マッチ。今度は完全なる共産主義者として再びトロピコの地に舞い降りたのであった。そのあくなき「赤」への追求の姿勢は、かのフィデル・スカトロもといカストロでさえピンクに見えてしまうほどの赤さであったという。しかしながらGuicho Zurdoは忘れていた。トロピコ島がアメリカ合衆国からほど遠くない場所に位置していることを。その地理的条件を勘案せず反米親ソ路線を爆走した結果、当然ながらアンクル・サムの逆鱗に触れ、3回に及ぶ無言の軍事的圧力の前に晒されることとなったのである。そしてついに、スター&ストライプスをはためかせた戦艦「バスコ・ダ・座間」のトロピコ近海鎮座に呼応するように右派軍閥が決起し、怒涛のクーデターによりGuicho Zurdoは政権の座から引きずり降ろされ、再びポンセと共にカリブ海を不毛に漂うこととなったのである。
しかし、Guicho Zurdoはあきらめたわけではなかった。じっと再起の時を待っていたのである。そう、再びトロピカーナ宮殿の主として、トロピコ大統領として政権の座に返り咲く日が来ることを夢見て。そして機は熟したと見定めた今、Guicho Zurdoは再びカリブの孤島、トロピコの大地へと舞い戻ってきたのである。聖書を手に持ち、オレンジジュースを飲みながら。そう、われらが偉大なるトロピコ大統領Guicho Zurdoは、今度は神の使徒、福音派の番人として高らかに復権を宣言するのである。

そこで今回の企画。

「妥協なき福音派が統治する国家、そこは天国にいちばん近い島になり得るのか」



カリブ海の片隅に出現したバチカンの支店。しかもそこは本店をはるかに凌ぐ強固な福音国家である。そのあくなき信仰深さと神への帰依はもはや原理主義の域に達する勢いである。危険だ。危険ではあるが、そこには政治的な右も左も存在しない。ただ神への祈りだけが存在するのである。ラーメン。
さあ、この超福音派が統治する国家の未来はいったいどうなって逝くのか。「トロピコ」で楽しく愉快にシミュレートである。

ということで、例によって舞台設定をば。

島の環境は毎度ながらすべて平均仕様。島の広さ・標高ともに中規模程度、植物・水域・鉱物・人口分布も標準設定。極端国家の行く末を測るには、やはりすべて標準仕様という形が望ましいのである。よって勝利目標も特に設定せず、下地となる環境(風土)情勢も特色なし。政治安定度・経済情勢・イベント発生頻度もすべて標準仕様。政権期間は50年。今度こそは任期満了を力の限り決意するものである。

お次は福音大統領のキャラ作り。
ご尊顔でそれっぽいのがいない。エル・サルバドルのオスカル・ロメロ大司教あたりを所望なのだが。せめてチリのホアン・フレスノ枢機卿あたりくらいは欲しいところだが、それも叶わない。となったところでパラメータに影響のない大統領のご尊顔など急にどうでもよくなった。ということで、今回はアルゼンチンのエヴィータ・ペロンをチョイス。や、別に深い意味はない。
無分別に大統領のご尊顔が決まり、しかも今回は女性なわけだが、それでもその名は“Guicho Zurdo”。要するに他の名を思いつかないのである。

さていい加減に設定したキャラの上っ面が決まったところで、ゲーム進行の鍵を握る素質(特性)やら属性といった重要な要素の設定を。

まずは大統領の出身階層。
当然ながらここは「聖書の学者」である。福音派代表として、これ以上どんなキャリアが望ましいというのか。続いて権力基盤。これも答えはただひとつ。「教会が任命」である。これ以外に考えられないだろう。いやー今回は設定考えるのが楽だわ。

続いて大統領の素質(特性)。
Guicho Zurdoは汚れなき神の代弁者である。聖書を読み、十戒を守り、夜9時に寝て朝6時に起き、オレンジジュースを飲み、うんこの時ですら神への祈りを忘れない大統領である。ということで「清廉潔白」。そしてもうひとつ。人々を神の国へと導く者として、「カリスマ的」であることは必要な要素だろう。ということでこれもチョイス。うむ、友だちにはなりたくないタイプだ。

神の使徒とて所詮は人である。人格的欠点はあって然るべきだろう。ということで居並ぶ欠点リストを点検。真っ先に目が逝くのは「熱狂的信者」である。盲信のあまり視野が狭くなるというのはこのテの御仁にはよくあることだ。ということでチョイス。
もうひとつはどうしたものか。んーそうだなあ、シェイクスピアの『ベニスの商人』に見られるように、福音派の傾向として彼らは守銭奴(強欲)であることに対して抵抗を持つ。金まみれはある種の罪であり、そのままでは天国に逝けぬという考え方である。さほど福音派ならずとも、生活環境の中で何らかの形で教会との接点を持つことが多い欧米人はこの傾向が往々にして見られる。特に金融絡みで成り上がった金持ちが後年やたら慈善事業に精を出すのもそのためである。イギリスはロンドンで地域福祉の源流ともいうべき慈善組織化運動(COS:Charity Organization Societies )が生まれた理由もそこにある。産業革命(機械化)の一方で街は失業者で溢れ返った。良識ある資本主義の権化たちは莫大な利潤を手にした一方で、貧乏人を救済すべく立ち上がったのである。かのコロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルですら、スラム救済に一役買うという側面があった。彼は貧困層では人気者だったのである。アル・カポネにしてもそのテのエピソードはある。…と、超余談が続いてしまったが、要するに人格的欠点には「けち」をチョイスしたと。そういうことです。はい。

とまあこんな具合で設定終了。福音派大統領の概観は以下の通り↓

民主主義の期待度:いくぶん低い
宗教的派閥:+40
共産主義者の派閥:-10
知識人の派閥:-10
総合的な生産性:+10
犯罪発生率-45
教育:+10
建設費:-5
宗教関連施設の建築費:-25
ラジオとテレビの独断的主張:+50%
スイス銀行の禁止
いかなる労働者にも月25ドル以上は支払えません
住民は50%以上の頻度で教会を訪問します


うむ。ポンセよ、抜かりはないな。
このカリブの超福音国家は果たして天国に近づけるのか。ということで、レッツ・スタート。
適当な頃合いで、プレイ&リプレイ報告。

さあハニー、あの鐘の音が聴こえるかい?

カンコーン。カンコーン。ホエーホエホエー。バサバサバサバサ…。
スポンサーサイト

コメント

毎度楽しいw

前例2回の極端国家に続くプラン3。
楽しみです。

しかしうp主のすごい知識量と文章構成力がすごい。
ついついグングン引きつけられてしまう。

  • [2012/03/15 12:23]
  • URL |
  • 名無しさん@オレだよ
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

独裁国家?

すげえwwww
トイレのときまで神に祈りをささげるとは・・・。
独裁国家の匂いが・・・・

  • [2009/09/06 17:22]
  • URL |
  • 名無しのやる夫さん
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://poorsox.blog84.fc2.com/tb.php/5-f89fce70

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。